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益田文和氏による著書『記憶の形』出版。magnoも紹介いただいています

magnoの日本での販売のきっかけとなり、日本のサステナブルデザインを牽引してきた益田文和氏による著書『記憶の形』が出版(Kindle)されました。本文中にはmagnoも取り上げていただいています。安斉将氏による表紙イラストレーションからも、「記憶」と「デザイン」をテーマとした本の内容の世界観が伺えます。
日本語版と英語版があります。是非、お手にとっていただけましたら嬉しいです。

◎記憶の形 *日本語版と英語版があります。

https://www.amazon.co.jp/dp/B079CYMQ12

*この本は、2009年1月〜2011年12月までの3年間、東京大学出版会発行の「UP」誌に36回にわたって連載された「学問の図像と形・97~132「記憶の形」 の内容を電子書籍用にまとめたものです。

*amazonの書籍概要より

長年に亘ってものの形を扱ってきたデザイナーである著者が、人の記憶とものの形の不思議な関係について語る。
人は物の形の何を見て、何を記憶しているのだろうか。逆に、記憶にあるものの形とは実際のものの形のどの部分なのか。
何がきっかけになってものとそれにまつわる記憶の全体が引き出されるのだろうか。そこに形の意味が潜んでいる。
人は目を開けている間、常に形を見ては記憶し、そして忘れるということを続けている。目を閉じている、あるいは眠っている時ですら「目に浮かぶ」とか「思い出す」とか「夢に見る」というふうにぼんやりと、あるいはありありと「形」を見ている。そして、かすかな記憶を残して忘れ去るのである。
近しい人の顔だからといって必ずしも正確に記憶しているとは言えないのに、その、はっきり思い浮かべられない人の顔を人混みでも容易に発見できるし、目を見ただけでも識別できるのはなぜなのだろうか。
ものには形があり、形は記憶され、記憶の形となってしまわれている。それが何かのきっかけではっきりと思い出されると、それにつながる様々な出来事の記憶や感情、感覚さえも呼び起されることがある。しかし、その記憶が正確なものかどうかは誰にもわからない。

著者は、そういう摩訶不思議な形と記憶の世界を行ったり来たりしてみようと誘うのである。

◎益田文和氏 プロフィール
1949年東京都出身。1973年東京造形大学デザイン学科卒業後、建設会社、デザインオフィスを経て、1978年以降フリーのインダストリアルデザイナーとして家電をはじめとする様々な製品のデザイン開発や地域産業のデザイン振興など国内外のプロジェクトに関わる。 1991年株式会社オープンハウス設立(代表取締役)、2000年より2015年まで東京造形大学デザイン学科教授(インダストリアルデザイン/サステナブルプロジェクト)を務める傍らグッドデザイン賞審査委員、公益財団法人日本デザイン振興会理事などを歴任。

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